超音波探傷検査(UT)

超音波により、金属材料の溶接部などの内部きずを検出します。
また肉厚測定により経年変化や減肉状態の調査を行います。

超音波探傷検査の特徴

・内部きずの検出が可能です。
・裏面に開口したきずの検出が可能です。
・試験体の厚さ方向の情報が得られます。
・音速、伝搬時間等から試験体の材料評価が可能です。

主な調査内容

・各種構造物の内部きず調査
・肉厚測定による腐食、減肉調査

超音波探傷の原理(突合せ溶接部)

突合せ溶接部の超音波探傷では一般的に「斜角探傷法」が適用されます。
探傷の原理を図示すると下図のようになります。探触子から入射された超音波は融合不良などのきずがあると、
そこから反射して戻ってきます(図1のW)。この時探傷器の画面には図2のようになります。

  • [ 突合せ溶接部(図1) ]

    突合せ溶接部(図1)

  • [ 超音波探傷器の画面(図2) ]

    超音波探傷器の画面(図2)

  • [ 超音波探傷検査状況 ]

    超音波探傷検査状況

  • [ 超音波探傷検査状況 ]

    超音波探傷検査状況